いつも言ってるけど
人生はほんとのほんとに出会いで出来ている
大三島の柑橘農家・越智さん(写真右)が
一年振りにお連れ様を伴って
いらっしゃいました
去年の夏に
瀬戸内の情報誌「せとうち暮らし」さんの企画で
大三島を訪問した時に紹介してもらい
飲ませてもらった柑橘ジュースが
もうなんていうか
固定概念を覆されるほどの美味しさで
その年のシュトレンを
柑橘ジュースだけで仕込んだほど
そして今年のシュトレンにも使わせていただくこと
次のお店でも使わせていただくことを
約束させていただきました
良い人とは
離れていても
ずっとつながり続けるんだな
それでは今日も宮島起業講座スタートです
パン屋をすることも
する場所も運良く決まりました
でも自慢じゃありませんが
それまでパンを焼いたことがありませんでした
それで製パンについて
どこかで勉強する必要がありました
専門学校は20歳も年下の子達ばっかりで
さすがに気恥ずかしくて
パン屋さんの門を叩いたものの
チェーン店だと
「独立予定のある人は雇えない」
「ドライバーとしてなら」
個人店だと
「手とか足が出る(つまり暴力???)ので」
「一人が気楽なので」と
要はボクがおじさんだから
どこも相手にしてくれませんでした
そんなとき
東京にある日本パン技術研究所というところが
製パン技術教育コースを開催しており
100日間寮生活を送りながら
技術と知識を学ぶことができることを知りました
参加してみると
周りは社内選抜を経て
企業から派遣されて来た
若くて優秀な技術者ばかり
そして座学では知らない専門用語ばかりで
授業の終わりには毎回テストで
チンプンカンプン
追試の名簿リストを
廊下に貼り出されたとき
あれにはへこんだ
実技でパンにやっと触れると
喜んでいられたのは一瞬で
それまで巨大なミキサーとか
見たことすらなかったので
10キロもあるパン生地を
ミキサーボウルの中から取り出せないで
あたふたしていたら
同じ班の小柄な女性が代わりに
ひょいと片手で取り出し
あれは今でもトラウマになっています
さらに追い打ちをかけるように
実技の後には
生地の物性の変化について
考察してレポートに
まとめて提出することが求められ
本当にあの頃は苦しかった
でも寮生活や班行動を通じて
仲良くなって
毎週のようにフットサルをしていたのが
とても懐かしいです
たぶん製パン技術よりも
フットサルの方が上手に
なった気がします
(いったい何をしにパン学校へ行ったんだろう)
でもあの濃密な時間を
共に過ごしたおかげで
卒業した後にも
ドンクやアンデルセン
ポンパドールの方たちが
宮島まで訪ねて来てくれて
開業するその日まで
手取り足取り教えてくれましたし
Facebookやメールを通じて
いまだに相談に乗ってくれています
この夏に
久しぶりに
日本パン技術研究所へ
お世話になった先生達に
ご挨拶に伺ったら
忙しい合間を縫って
ミニミニ講義をして下さったり
発酵種や貴重な資料を
プレゼントして下さいました
何を仕事にするのか
どこで仕事をするのか
必要な技術をどうやって学ぶのか
それぞれの場面で
えらく遠回りしたような気がしますが
モーレツな数の人たちと
運命的な出会いをしたおかげで
今があるんだと心から思います
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