top of page

「新宿伊勢丹本店英国展2025」の舞台裏を公開! vol.1

  • 執筆者の写真: 直 野村
    直 野村
  • 3月11日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月6日




昨年の日本橋三越本店英国展から半年。


少しは成長してるんじゃないかと期待していただけたのか、三越伊勢丹さんからまたお声をかけていただき、この3月に新宿伊勢丹本店英国展へ出展してきました。


せっかくなので、出展はどのように決まるのか、商品はどのように選ぶのか、広島からどうやって運ぶのか、設営はどうやって行うのか、お客様はどんな人が来るのか、気になるお店はあるのか、お金はどのくらいかかるのか、そもそも出展して楽しいのか、についてざっくばらんにお話ししたいと思います。



一本の電話から始まる


三越伊勢丹のバイヤーから電話をいただいたのは去年の11月のことでした。


英国展が始まる4か月前です。


すでにお付き合いさせていただいていたのでメールでも良さそうですが、老舗百貨店はやっぱりきちんとされていらっしゃいます。


そんなご丁寧なお電話でのお誘いをいただきましたが、実はすぐにはお返事しませんでした。



出展を悩んだ理由


というのも去年の日本橋三越本店英国展があまりにもしんどくて、家族全員が精神的にも肉体的にもボロボロになったからです。


お客様からすれば、「たくさん売れるからいいじゃない」と思われるかもしれませんが、1日12時間立ちっぱなしで飲まず食わずトイレにも行けない働き方をして、ホテルに帰っても生暖かいコンビニ飯しかありつけません。


それに広島から行くと、交通費や滞在費に加えて配送費が発生し、お金がすごくかかります。


前回は老舗百貨店から誘われた名誉で出かけましたが、今回はなにか別の理由が必要でした。



人として


三越伊勢丹のバイヤーからは電話だけでなく、メールでも「悩んでいることがあったら何でも言ってくださいね」とまで、どこまでも真摯に対応してもらっていました。


何度かの家族会議を開いて、悩みに悩んで出展することに決めました。


日本橋三越本店英国展では、商品の入れ忘れで三越伊勢丹社員さんに届けてもらったり、会計間違いからレジ打ちサポートと上げればきりがないほど散々助けてもらったのに、何も恩返ししないのは、人として違うんじゃないかと思ったのが一番の理由です。


あと気持ちや時間にゆとりがなくて、せっかく国内外から一流のお店が集まっているのに、ほとんど交流ができなかったからです。


高松三越ではちょっと勇気を出して出展者さんたちに話しかけたら、本やネットからではな得られない学びがありました。


新宿伊勢丹本店英国展でもそれが期待できると思ったんですね。



計画作成


東京へ行くと決めてから最初にしたのは、計画づくりです。


出展日から逆算して、設営日→発送日・クロネコヤマトさんとの打ち合わせ→荷造り日→包装資材と段ボールの注文→材料の注文→商品ごとの製造日→商品の選定→予算→ホテルの予約→飛行機の予約→マネキンさんの予約→持って行くものリスト作成、、と紙ベースでまずはばばーと書き出していきます。


視覚化したら高松三越で教えてもらったことを肉付けしていったり、店舗調査リストも作って清書します。


あと意識したのは、スケジュールに余裕をもたせる、つまり予備日も何日か設けるようにしました。


このおかげでミスで製造が遅れても、「まだ間に合うから」と前回みたいに追い詰められるようなことはありませんでした。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。


次回は計画に基づいて順番に話していきます。



書いている人



ノムさん

広島生まれ広島育ち

宮島でパン屋を創業し、現在は廿日市で英国菓子屋をやっています。

趣味はガーデニングとサッカー観戦です。

Comments


bottom of page