「新宿伊勢丹本店英国展2025」の舞台裏を公開!vol.6
- 直 野村
- 4月11日
- 読了時間: 5分
更新日:4月12日

今回は第6回で、いよいよ英国展本番のお話です。
オープン前は何してる?
社員(じゃないけど)通用口は、メンズ館と本館の間にあります。
朝8時ごろ、受付を済ませて業務用エレベーターに乗って会場へ向かうと、実演販売されるパブやスコーンのお店の方は、もうすでに調理を始めておられました。
挨拶を交わしながら自分たちのブースへ向かい、日本昔話の桃太郎風に言うと、息子はケーキの仕上げのために調理室へ、妻はブース内の整理整頓、ノムさんは会場内の飲食スペースでケーキの箱に貼る賞味期限シールのハンコ押し。
終わったらレジに入れるお金を取りに行ったりとか、他店さんの商品の視察を兼ねた挨拶周りとか、要はブースの中で邪魔にならないようにぶらぶらする係です。
ほぼ準備が整ったところで、今回から初めて依頼したレジ打ちのプロが来られました。
この方がすごかった!
レジ打ちの神様
一目見て、「感じがいい方だなあ」と直感しました。
声は張り上げているわけではないのに、にぎやかな会場でもよく声が通ってお客様に書く実に伝わることに感心しました。
言葉遣いや、お客様への気遣いも半端なく、傍にいるだけで勉強になりました。
休憩に行かれて戻ってくるときは必ず、用度室に寄って手提げ袋やレジロールをついでに取って来てくれたりしました。
もちろん、お願いなんてひとつもしていません。
あんまりすごかったから、英国展が終わってからお礼状を出したり、紹介してくださった派遣会社の方にも長々とメールしたくらいです。
また、ぜひ一緒に仕事をしたいと思いました。
受注の工夫
前回とやり方を変え、お客様が注文された商品を自分たちが取って、お客様に全部を確認してもらってから会計する流れにしました。
それから注文票ではなく、商品名を読み上げながら会計をしました。
注文票は文字が小さくて、老眼が進んだノムさんは読めなくて超間違えるんですね。
そのせいで去年の日本橋三越英国展では、会計ミスだけでなく、商品のお引渡しミスもしでかして、日本橋三越の社員の皆様に多大な迷惑をかけてしまいました。
他県まで社員の方が商品を届けに行かれた時は、「さすが老舗の百貨店はちがうなあ」と感心する余裕はなく、いくら鈍感なノムさんでも血の気が引きました、、、。
そんなこともあって今回のようにやり方を変えたら、おかげさまでミスは0になりました。
接客に思うこと
このやり方は多少時間はかかりますけど、目的は英国展や英国菓子のファンを増やすことですから、間違いがあってお客様に残念な思いをさせてしまったら元も子もありません。
ミスを減らすために商品を絞るやり方もあります。
多いから間違いやすいのだから、種類を少なくしたり、詰め合わせセットとして袋に入れてすぐに渡しやすいようにしておくとか、そんな感じです。
けれどそれもねえ。
いったい何をしに英国展に出展しているのかわかりません。
商品の説明をしたり、注文を聞いたり、商品の確認をしてもらったり、お引渡しするときにお礼を言ったりと、お客様とのささやかな時間は大切にしたいです。
一人のお客様と話せるのは、せいぜい2分間ですから。
OHISAMAでの会計はさっさと済ませて次の買い物をしたい方もおられるでしょうが、ノムさんはそれについては鈍感なのでこれからもギリギリまで話をしようと思っています。
気分は部活
さて、9時50分にはお客様はもうお店の前に来られていました。
10時にならないと会計してはいけないルールで、ご注文を先に聞いておいてしばらくお待ちいただきました。
その間、ノムさんはレジの神様が昼休憩に入った時のことを想定し、レジの神様を質問攻めにして会計方法の復習をしました。
その後のことは記憶がほとんどなく、気が付いたら終了時刻の20時を過ぎていました。
1秒もお客様が途切れず、10時間しゃべりっぱなしだと、記憶って飛ぶんですね。
これは3日間続いて、広島に帰ってから来店してくれた元同僚や友人にお礼状を書こうと思っても全然思い出せない始末。
あらためて、この場をお借りしてお礼申し上げます。
筋トレ
今日最後の話題は、筋トレです。
良いことなのか悪いことなのか、よくわかりませんが、英国展に出ることはダイエットになります。
特にケーキを販売していると、冷蔵ショーケースからケーキを取り出すとき、スクワットをしなくてはなりません。
コテージパイやレモンカードもあったので、今回は1日あたり500回くらいしていた計算になります。
人の部位で一番筋肉量が多いのが太もも。
ケーキの注文が入れば入るほどカロリーが効率よく消費され、筋肉になっていきます。
本当にしんどくなって誰かに手伝ってもらうときには、「英国展に出てダイエットしませんか」をキャッチコピーに募集をかけたいと思います。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
次回はいよいよ、新宿伊勢丹本店英国展についてお話していきますね。
書いている人

ノムさん
広島生まれ広島育ち
宮島でパン屋を創業し、現在は廿日市で英国菓子屋をやっています。
趣味はガーデニングとサッカー観戦です。
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