直 野村
「90分」で準備から盛り付けまでビシッとスコーン作りを終えるための3つの対策と解説
スコーン好きが高じて自分で作るようになったけれど、意外と時間がかかって最近は作らなくなってしまった人は少なくないと思います。でもサクッと90分で簡単に作れるスコーンレシピがあったら、またスコーンを焼いてみようと思いませんか。
なぜなら本日紹介する効率よく作る方法は、多いときには1日に1000個焼くノムさんが実際に数々試し、効果の高かったものだけを厳選しているからです。
スピードと仕上がりが全然違う!「準備」と「段取り」を徹底したスコーン屋さんの体験談
1日に1000個も焼こうとすると気合いや根性だけではどうにもなりません。準備が全てと言っても過言ではありません。お客様がだんだんと増えるにつれ、製造数も正比例して増えていき、作業時間がどんどん長くなっていきました。すると、最後の方は集中力が切れて品質にばらつきがみられるようになりました。
製造数を減らすとお客様の楽しみも減ってしまうため、早く綺麗に焼く方法を必死で考えました。そこで考えついたのが、3つのポイントでした。
ポイント① 工程表を作成して見えるところに貼っておく
工程表とは、ずいぶんアナログですが効果絶大です。プロのパン屋さんやケーキ屋さんは、同時に2つも3つも並行して作業を行なっています。のんびり屋のノムさんでさえ、窯に火を入れながら生地を醗酵させたり、冷やしたり、洗い物をしたり、成形したり、いろんなことを同時にしながら仕事をしています。
通常、スコーンを作る時はレシピばかりに気を取られてしまいがちです。でも時間割としての工程表を作成して張り出しておくと、例えば生地を休めている隙間時間に洗い物ができることに気が付きます。作り終わってすぐにでも盛り付けたり、食べたりしたいのに、洗い物が山のようにあったらげっそりしませんか。
ポイント② 必要なものを事前に準備する
当たり前すぎて、「そんなことを言われても」とお思いでしょう。けれど、材料のことは覚えていても計量器や綿棒、生地を作るためのカードは作り始めてから慌てて準備されていませんか。盛り付けのお皿とか、ティーカップとかもそうです。こういった1つ1つを思い出しながらやるのと、事前に確認して準備しておくのでは、作業時間に大きな差が出ます。
早く作りたいのは誰だって同じです。僕も早く取り掛かれば早く終わると信じて、最初の頃はがむしゃらに作り始めていました。けれど工程表に事前に準備するものを書いて、それを見えるところに貼っておくと、準備忘れで作業がストップすることがなくなりました。今はスマートフォンやタブレットがあるので、それでもいいと思います。
ポイント③ 汚さない
片付けの時間が長くなるのは汚すからです。汚さないように作業することを意識するだけでも終わりの時間が全然違ってきます。
粉が飛び散ると拭く場所が増えます。そうせずに済むように大きなボウルを用意して、その中で作業するだけでも数分は違います。また、使った器具をそのままにしておくと生地か乾いて固くくっついて、落ちにくくなります。使い終わったらすぐに水に浸けたり、汚れた箇所はすぐに拭くだけでいいです。こびりつくと本当になかなか落ちませんから。
こういう意識でスコーンを作ると丁寧な仕事を心がけるようにもなるため、仕上がりも綺麗になります。ゆっくり丁寧にやるよりも、時にはこうして早く効率的にやる方が、いいものが作れたりします。ぜひ参考になさってみて下さい。
まとめ
本日はスコーン作りが好きな方のために、短い時間で効率よく製造できる方法を3つご紹介しました。
①工程表を作成する
②その日、必要なものを準備物をリストにしておく
③汚さないように作業する
失敗を次の経験に活かして、今ではたくさんの種類のスコーンを焼けるようになりました。もしよかったら訪れてみてくださいね。
https://ohisamapan.buyshop.jp/
書いている人
ノムさん
広島生まれ、広島育ち。
サッカーと植物が好きです。
音楽はジャズを好み、工房でずっと流しています。
2010年から広島県廿日市市で、自作の薪窯でスコーンや食パンを焼いています。廿日市は木のまちなので端材がたくさん出てきます。それを廃棄しないで済むように燃料の薪として利用し、窯で燃やしています。