直 野村
オレンジダンディーのスコーン
今年の1月くらいから植物に目覚めて、あれよあれよと30鉢を超える観葉植物が店内を埋め尽くしています。
半年もすると、素人でも育てられるものとそうでないものがわかってきました。
水やりさえさぼらなければ、葉に厚みがあったり茎が太いものは、水を貯える力が強いせいなのか、風や温度の変化に耐性があるのか、しっかりと育ちます。
一方で可愛いからと、葉が薄く、茎が細いものを選ぶと、失敗しがちです。
エアコンを店内でまわし始めたここ2週間で、一気にだめになりましたから。
購入金額は少し張りますが、僕みたいな初心者のかたは大きいものからスタートするといいかもしれませんね。

正式名称としては「オレンジダンディー」と言います。
だけど、僕を含めた普通の日本人には「なんのこっちゃ」ということで、最初は見向きもされませんでした。
食べるとおいしいのに。
今は「オレンジアーモンドケーキ」という名前で売っています。
そもそもは、スコットランドのダンディーという町の伝統的なお菓子で、オレンジピール(あるいはジャム)とアーモンドを練りこんだケーキでなんですね。
僕がスコーンを新しく作るとき、流行りのものよりも伝統的なものからアイデアを取り入れることが多いです。
おいしくなかったら、半世紀も一世紀も前のお菓子が今も残っているわけないと、考えているからです。
でも外国のそれだと馴染みが薄くて、受け入れられるのに時間がかかるのも事実。
生地にはジャスミンティーを入れて、香りにアクセントをつけています。
よかった召し上がってみてください。