直 野村
スコーンづくりのコツ2
肩と腕の継ぎ目に炎症があって夜間痛もあるので、要は一日中痛いわけです。
安静が一番だけど、動かさないともっと痛くなるし動かなくなる、と矛盾したアドバイスを病院で言われ、肩と相談しながら仕事をしています。
作業と作業の合間に麺棒を上げたり下げたり、左右にひねったりしているのはリハビリの一環です。
お会計時にチラッと見えるかもしれませんが、やさしく見守ってくださいね。

先日、材料を冷やしてから捏ねたり混ぜたりするといい、と書きました。
そうやって完成した生地でも、いったんは冷蔵庫で冷やした方がやっぱりうまく焼けます。
うまく、というのは高さもボリュームも出るという意味です。
うちの工房だと、瞬間的に室内温度が40℃を超えることがあります。
そんなときにスコーン生地がたまたま出ていると、バターが溶けて柔らかくなって、そのまま焼くとビスケットみたいな焼き上がりになります。
それを防ぐためにも、四角や丸に成形したらすぐに焼いて食べたい気持ちをぐっとこらえて、冷蔵庫で冷やす大人の対応が必要です。
ノムさんは今でも試作品を早く食べたくて、「ま、いっか」と分割して成形したらすぐに窯入れして、へしゃげたスコーンを焼いてしまいます。
みなさんはそんなことがないように、アフタヌーンティーのセッティングをしながらスコーン生地を冷やすといいかもしれませんね。