直 野村
メロンパンスコーンのレシピ
スコーンを新しく作るときに一番苦労したのは、メロンパンスコーンです。
他のスコーンは一度作ってみて、味の調整を重ねていくとゴールに近づく手応えがあります。
ただ、メロンパンスコーンだけは何度やっても焦げ続けたり、一向に膨らまない状態が続いて、「なんでやねん...」と開発段階での精神的ダメージが大きかったです。
多分、100個以上はロスしました。

菓子パンとしてのメロンパンは、パン生地がふかふかなので10分くらいで焼き上がります。
だからメロン皮の部分もその時間内に焼きあがればいいんですね。
そもそもメロンパンやメロンパンスコーンをどうやって作るかと言うと、生地の上に、メロン皮というクッキー生地を丸く平く伸ばしものを被せて焼くことで、できます。
失敗の原因は、スコーン生地と菓子パン生地では焼く時間が2倍近く違って、それでメロン皮が焦げてしまっていたんです。
しかもメロン皮をかぶせるから火通りが悪く、生焼けの部分も残ったりします。
スコーンの生地の量の調節、長時間焼いても焦げないようなメロン皮のレシピを何十通りも考えました。
焦げるというか焼き色をつけてくれるのは乳製品や糖分なので、その割合を減らすことでなんとか完成。
うまくいかないなあーという方は、きっとそのあたりに問題があると思うので、レシピを調整してみてくださいね。