日本橋三越本店の英国展が2024年も盛大に開催されました。
英国の伝統と最新トレンドが一堂に会するこのイベントでは、英国菓子、上質な紅茶、伝統的なクラフト製品など多彩な魅力が発信されていました。
怒涛の一週間が過ぎ、ランニングを再開できるほど体力が復活してきたので、ノムさんが内側から見た英国展について体験レポートしてみたいと思います。
これを読んで出展するきっかけになったり、お客様として遠方からでも東京の日本橋までお出かけしてみたいと思ってもらえたら嬉しいです。
vol.3では製造計画を立てることの難しさついてご紹介させていただきましたが、今日は発送から出発についてリポートします。
ミス日本
一度にたくさん作ることに慣れていなかったせいで、それはそれはよく失敗しました、、、。
例えばビスケットは焼く直前まで冷やしておく必要があります。
そうしないとオーブンの熱で生地の中のバターが溶けて、ぺしゃんこに焼きあがるからです。
しかし冷やした生地を大量に一気に焼く場合は、注意が必要です。
生地も天板も冷え切っているため、オーブンの温度があっという間に下がります。
するとビスケットの表面が焼き固められないため、中のバターがじわじわと溶け出して表面が焼き固められる温度まで上がったころには、もうぺっしゃんこです。
ファッジも1日中作っていると集中力が切れ、ひょんなことから勘が狂って砂糖の再結晶化が進み過ぎたのか、分割するときにボロボロになることが多々ありました。
混ぜるスピードや冷ます時間が微妙にずれていったんだと思います。
ヴィクトリアサンドイッチケーキは、地元廿日市のいちごを炊いて作ったジャムを挟むのを間違えてフランボワーズジャムを挟んだりもしました。
品質表示に関する書類は提出済みで、締め切りをとっくに過ぎていたため、また作り直し。
高い授業料になりました。
発送
発送については、近所のクロネコヤマトさんと念入りに打ち合わせしておいたので、集荷から発送までとてもスムーズにコトが運びました。
前回も書きましたが、見たことのない「大切に扱ってテープ」を貼ってくれて東京まで運んでくれていて、その心遣いには涙がちょちょぎれました。
細かいことを言うと、クロネコヤマトさんはケーキ類は120cm以下でないと送ってもらえません。
結局、つぶれてしまったのもありました(輸送中ではありません)が、中に小さいノエルカートンをかませることは絶対に必要だと思います。
他の出展者さんは、プラスチックケースやお酒を運ぶような厚みのある段ボールで持ち込んでおられているところもありました。
経験者は違いますね。
台風と鬼ごっこ
出発10日前から台風があやしい動きをし始めました。
英国展PART1に全期間出展される関西の方は、計画運休になるからと前倒しで滑り込みで予約できた新幹線のグリーン車で上京したと教えてくれました。
OHISAMAからは50ケースくらい発送し、梱包代や輸送代が半端なくかかっていたため、もう余計な出費はしたくなくて他人事とは思えません。
気の毒だなあと思う暇もなく、出発5日前の日曜日に台風の予想進路が広島に変わって大慌て。
航空会社からは予約していた便が欠航になる連絡が来て、JRは計画運休を発表したため水曜日に出発しないと東京に行けなくなってしまいました。
頭と体をフル回転させ、新幹線を押さえ、ホテルを押さえ、お得意先様に早く納品させてもらうお願いをし、水曜日の朝一に新幹線に飛び乗ったのでした。
本日のまとめ
夏や秋は台風、冬や春は雪など、天候に振り回されることがあります。
前倒し、前倒しで準備して、「いざ」というときに備えた方がいいです。
あらためて、家族の進言に感謝しました。
今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。
書いている人
ノムさん
広島生まれの広島育ち。
ルンビニ幼稚園、五日市町立南小中学校、広島県立廿日市高等学校、京都外国語大学卒。
趣味はサッカー観戦とガーデニング。
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