日本橋三越本店の英国展が2024年も盛大に開催されました。
英国の伝統と最新トレンドが一堂に会するこのイベントでは、英国菓子、上質な紅茶、伝統的なクラフト製品など多彩な魅力が発信されていました。
怒涛の一週間が過ぎ、ランニングを再開できるほど体力が復活してきたので、ノムさんが内側から見た英国展について体験レポートしてみたいと思います。
これを読んで出展するきっかけになったり、お客様として遠方からでも東京の日本橋までお出かけしてみたいと思ってもらえたら嬉しいです。
vol.7では中日と最終日ついてご紹介させていただきましたが、今日は最終回で出展後のOHISAMAの変化ついてリポートします。
英国展閉幕
最終日、お世話になった日本橋三越本店の社員さんや出展者のかたを見つけては、お礼の挨拶に回りました。
広島へ持って帰る備品を段ボールに詰め、用意してもらったクロネコヤマトの送り状を張って預けたら、業務終了です。
たった三日間のことなのに本当に長かったです。
「やっと帰れる」というのが正直な気持ちです。
僕はもうへろへろでしたが、いくつかのお店は次のイベント会場に向けて発送手続きをされていて、そのタフさと人気ぶりに驚きながら日本橋三越本店を後にしました。
食事は大事
その夜、焼きそば専門店をホテルの近くに見つけ、やっと夕飯らしい食事にありつけました。
コンビニ飯だけだと体も心も、もちません。
夕飯くらいググって探せばいいのにとお思いでしょうが、働き疲れ過ぎるとホテルで早く休みたくなるのが本音です。
それも含めて、短期集中決戦の催事は体づくりも大切な要素だと感じました。
朝は栄養ゼリーでもいいけど、どんなに忙しくても昼もカロリーメイトでもなんでもお腹に入れないと、夜に近づくにつれてガス欠になります。
いくら緊張と忙しさで空腹を感じないにしろ、夜くらいは気持ちがホッとする温かいものを食べるだけでも疲れ方や回復具合が違っていたと思います。
帰省
翌朝、羽田空港から新岩国空港へのフライトで広島へ帰りました。
台風で行きの飛行機がキャンセルになって新幹線に飛び乗ったため、新岩国空港の駐車場にはもちろん車はなく、バスと電車で峠の我が家へ向かいました。
三日間、太陽を拝むことがなかったため、35℃を超える気温の中を歩くのはさすがに体に堪えました。
けれど、交通宿泊費が計画の倍かかったことに比べればねえ、、、。
お礼状
翌日はお世話になった三越伊勢丹の社員のみなさんや出展者の方々にお礼状を書きました。
お礼状でも書かないと気持ちが収まらなかったからです。
商品の渡し忘れで、社員さんがお客様の元までお届けに行かれましたしね。
レジの件では社員さんをほぼ独り占めしましたし。
知り合った出展者さんからはたくさん差し入れをもらったり、英国展の流れや設備を懇切丁寧に教えてもらったり、助けてもらいました。
こうして書いているだけでため息が出ます。
お客様が変わってきた
週末、お店を再開すると「あの台風でよく行けたわね」「心配したわ」と常連のお客様から声をたくさんかけていただきました。
先輩経営者からは、「死ぬほど忙しかったとはいえ、この先、二度とできない経験ができたね」と言葉をくれました。
確かにそうだよなあ。
でも県外から初出店というプレミアムがあったからこそ、忙しくさせてもらえたことを理解しておかないと勘違いしてしまいます。
実際、広島で久しぶりにお店を開けても、お客様がびっくりするくらい来てもらえるようになったかというと全然そんなことはありません。
やっぱり広島は英国菓子とか紅茶とかいっても、まだまだ知られていないのが実情です。
コツコツ作り続けて、歴史や美味しさを丁寧に説明し続けることが一番の近道なんだろうと、つくづく思います。
その一方で、イギリスへ留学していたとか、新婚旅行で行ったことがあるとか、イギリスと関わりのあるお客様が明らかに増えました。
イギリス人のお客様もちらほらとお見えになられるようになりました。
これは出展後の嬉しい変化です。
広報活動
先述しましたが、広島ではお菓子と英国菓子は一緒にしか思ってもらえていません。
その違いを知ってもらうために、公民館で出張英国菓子教室を開催しています。
ただ作るだけでなく、ノムさんがハマった一番の理由である歴史的背景についてもお伝えしております。
なんて偉そうなことを言っても、講師は息子がやってくれていますが。
今のところ、車で荷物を運べる廿日市市内や広島市内に限らせていただいていますが、もしよければ公民館や学校関係の方で興味がおありでしたがお声がけ下さいね。
OHISAMAの今後
ノムさんとしては、数ある英国菓子の中で100分の1種類も作っていないので、様々な焼き菓子やケーキ、セイボリーとしての料理にも取り組んでいきたいです。
あれから3か月が経ち、オンラインストアでは写真のようなアフタヌーンティーセットを作って販売するようになりました。
たぶん、英国展へ行かなかったら作っていなかったと思います。
アフタヌーンティーのアの字も知りませんでしたから。
イートインコーナーで見た圧倒的なクオリティーに刺激を受けたからこそ、できた商品です。
そんな感じで必死にやっていると、新宿伊勢丹本店様より英国展へ出展する機会を頂戴しました。
来年3月に行きますので、それまでに作ったことのない新作を練習して完璧に仕上げてお持ちいたしますね。
どうぞ、お楽しみに。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。
書いている人
ノムさん
広島生まれの広島育ち。
ルンビニ幼稚園、五日市町立南小中学校、広島県立廿日市高等学校、京都外国語大学卒。
趣味はサッカー観戦とガーデニング。
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