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英国菓子の魅力



英国菓子の魅力をひと言で表すと、「地味だけど滋味深い味」でしょうか。


スコーンの次に作ったウェルシュケーキなんて、灰色と茶色の中間色に焼き上がるので色からして地味です。





形にしても19世紀から円盤型と決まっているので、いじりようがありません。


けれど食べてみると厚みが薄い割りに、ふっくらしっとりしていて、鼻から抜けるスパイスの香りがたまらないんです。





そして干した山葡萄の甘酸っぱさがいいアクセントになって、口の中にじんわりと美味しさが広がっていきます。


もしかしたら今わたしが作っている英国菓子の中で一番好きかもしれません。


紅茶と本当によく合うし。


でも地味、、、。



次に作ったショートブレッドのペチコートも、ウェルシュケーキに負けず劣らず地味です。





焼き色がつきやすい卵を使っていなくて、グラニュー糖もほどほどの量しか入っていないから肌色に焼き上がります。


そもそもスコーンやビスケットは180〜190℃で焼くところを、このショートブレッドペチコートは140℃でじっくり時間をかけて焼きますから、なおさら色が濃くなりません。


形は多少、工夫を凝らしていますけど、フランスやイタリアのお菓子のように色や形にバラエティ感が足りません。





多分、横に一緒に並べたら沈んでしまいます、、、。


でもこれだけは言わせてほしいです。


食べるとほろっと崩れて、バターの香りが口の中にフワーッと広がって、控えめな甘みが舌の上にそっと残る奥ゆかしがたまらないんです。


これは食べてもらいたいです。




そして最後はジンジャーブレッドマンです。





一見すると愛くるしい人型のビスケットです。


けれど、全身茶色。


濃淡すらありません。


これを手に取るのは勇気が要ります。


わたしもジンジャーブレッドマンを焼くまでは、どこかのお店で見かけても絶対に買わない派でした。


と言いますか、お店で売られているのを見たことがありません。


地味なんでしょうね。





でもやっぱり食べると美味しいんです。


サクッとして、しばらくして生姜の風味がじわーっと広がって、シナモンとかのミックススパイスの香りも追いかけてきて、本当に美味しいです。


作り手が言うことなので手前味噌なんですが、美味しいものは美味しい。



英国菓子の法則として、見た目が地味で「なぜ、これが売られているんだろう」と思うようなお菓子ほど、絶対に美味しいです。


わざわざ選んで買う価値があると思います。


英国菓子に限った話ではありません。


そういうお菓子ほど、店主さんの想いと美味しさが詰まっていると思います。



今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。



書いている人




ノムさん

広島生まれの広島育ち

趣味はサッカー番組を見ることと、ガーデニング


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