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ohisama pan

【おひさまパンが生まれたきっかけ】
この食パンは、12年前に宮島で生まれました。宮島で暮らしている方に、生活をしていて困っていることを聞いて回っていた頃、食事の準備や買い物が不便という話をよく聞かされていました。

高齢者が多い島だったので、火を使う料理は危険で、重たい買い物は大変な労働だったんですね。買ったらすぐに食べられて、重たくないパンは住民の悩みを解決する特効薬の1つになると思いました。

それでご年配の方でも食べやすい、とにかく柔らかくて、美味しい食パンを作ろうと試行錯誤を重ねて完成させたのが、初代おひさまパンでした。


【国産にこだわる】
実は宮島は過疎地指定を受けていて、狭い島の中だと毎日のように同じ人と顔を合わせるので、変なものは出せません。だから絶対に美味しくて安全な食材だけで作ろうと決めていました。小麦粉は北海道産で、乳製品の生クリームもバターも練乳も同じく北海道産です。そして塩は岡山県産、砂糖は国産です。


【商品の名前がをおひさまパンにした理由】
世界的に有名な絵本「おひさまパン」の著者・エリサさんにお願いして頂戴しました。パン屋を中心に、町の動物たちが繋がっていく絵本の世界観が好きだったからです。お店に絵本「おひさまパン」を今でも置いているのはそのせいです。


【二代目おひさまパン】
初代おひさまパンは好評だったものの、世界的な観光地ということで多忙を極め、倒れて臨時休業することが増えました。離島の宮島で、コンビニや娯楽もない場所で、移住してまで手伝ってくれる職人は見つからず、仕方なく7年足らずで今の廿日市へ移転しました。

ちょうどその頃、体のアレルギー反応が気になり始めたのをきっかけに、市販されている生イーストを使うのをやめ、酵母は自分で宮島はちみつとヨーグルトで起こしたものを使い、完全無添加の食パンに改良しました。

そしてもう一つ。以前より水分を増やしました。薪窯をフランス式に変更して、大型化した影響で石から放出される熱量が増え、宮島の時よりも食パンが早く焼がるようになったからです。同じ数量を同じ長さの時間焼くと、焦げてしまうんです。その対策で水分を増やした生地はゆるくて扱いづらくなりました。手間は増えましたが、焦げの予防になっただけでなく、もちもち感がアップしたのでヨシとしています(^_^)


【のんびり発酵】
酵母は6日間かけて育て、中種を作り、本捏ねを終えて生地を3日間ゆっくり寝かせています。自家製天然酵母は発酵力がとても弱いので、酵母の数を増やすためにそういう工程を踏んでいます。

と同時に発酵は、複雑で美味しそうな香りを引き出し、生地と生地がからまってきめ細かな食感を作り出す大切な時間なんですね。そうやって完成した生地を窯に入れて焼くのは、10日目の朝のことです。


【薪窯で焼くということ】
おひさまパンを焼くのは薪窯です。捨てるとゴミになる端材や間伐材をもらい受けて、薪窯で燃やして石を熱します。その蓄熱した石から放出されるのが遠赤外線で、物質の表面を通過して中心部を温めます。だから水分や乳成分が焼けたときの甘い香り、そして発酵による複雑な良い匂いを閉じ込めたまま、外はカリッと中はもちもちになるんですね。


【贈りもの】
お客様の中に、一度に4本もお買い上げになられる方がおられ、お礼を伝えたことがあります。そうしたら、「歳をとって食が細くなった母親がこちらのパンだったら食べてくれるんです」「材料が国産だし、天然酵母だし、薪窯で焼いていて安心なんですよ」「送料はかかるけれど母のいる静岡へ(広島から)いつも送っています」と、教えてくれました。

僕はこの食パンを作るきっかけになった宮島での出来事が、今も生きていることがわかって嬉しくなりました。

若い方には物足りない食感かもしれませんが、ご年配の方やあるいは小さなお子様には食べやすいと思います。


【食パンは冷凍保存が一番です】
一見、冷蔵庫でも良さそうですが、5℃くらいだと水分が凍らずに食パンから抜けていきます。それに冷蔵庫の中は乾燥しているので、あまり良い環境ではありません。

1週間かけて召し上がるようであれば、食パンが届いた日にスライスして1枚ずつラップして冷凍庫に入れて保存するのがおすすめです。乾燥が進んでしまう、解凍と冷凍を繰り返さなくて済むからです。


【召し上がり方】
解凍せずにそのままトーストするのが簡単で美味しく焼き上がります。しっとり感が欲しい方は、霧吹きしたり、僕だったら水道でじゃーっと水をかけてチャチャっと水を切ってからトーストします。

凍っていると生地の中まで水は染み込まないので、めんどくさがりの人はお試しください。


【アレンジなら宮島はちみつトースト】
食パンのアレンジメニューは数えきれないほどあります。しいてあげるならば、宮島時代の6年間、ダントツ一位であり続けたメニューの「宮島はちみつトースト」です。

まず食パン1枚を半分に切って、長方形にします。はちみつとバターを1対1で合わせて溶かし、それを食パンの側面や表裏面に2〜3回塗り重ねて食パンに染み込ませます。そして砂糖をたっぷりまぶします。

それをフライパンでひっくり返しながら焼きます。砂糖が溶けてキャラメル状になったら完成です。表面はキャラメルがカリッとしていて、中ははちみつバターが「しゅん」でて美味しいですよ。
 

お客様の声とお取り寄せはこちら>>

https://ohisamapan.buyshop.jp/items/67994396

kodawari

おひさまパン工房「おひさまの本」

絵本のおひさまパン

著者のエリサさんと出会って生まれた食パンです。絵本のように、人も太陽もみんな元気にするパンを作りたいと思いを込めています。

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​ミルキー

おひさまパンは、生クリーム、練乳、バター、ヨーグルトを混ぜ込んで作っています。

​全て国産です。

おひさまパン工房「宮島」

​自家製天然酵母

宮島で年に一度、数週間だけ許される採蜜。そのはちみつとヨーグルトで起こした酵母を使用しています。

6日間かけて酵母を育て、生地を3日間ゆっくり発酵をとっています。複雑な香りを引き出すとともに、生地と生地がからまってきめ細かな食感を作り出す大切な時間です。

おひさまパン工房「薪窯」

薪窯

自分で組んだ薪窯で食パンを焼いています。酵母を育て始めてから、香りと味わいがピークに達する10日めの朝に焼き上がります。

炎で熱せられた石からは、生地の中心まで輻射熱が一気に届き、表面だけでなく中までじっくり火が通ります。


耳は香ばしくカリッと焼けているのに、しっとりモチモチしているのは薪窯ならではです。

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