「新宿伊勢丹本店英国展2025」の舞台裏を公開!vol.7
- 直 野村
- 4月14日
- 読了時間: 5分
更新日:4月15日

今回は最終回の第7回で、英国展で嬉しかったことと今後のOHISAMAについてお話をしたいと思います。
あいさつ回り
広島にいると、英国展に出展されるような国内外の一流の英国菓子職人さんと出会う機会はまずありません。
そういう方々は現地で働いていたり、留学経験がおありだったり、ティールームやパブをたくさん巡ったことがあるなど、菓子製造技術だけでなくイギリス愛もとてつもないものをお持ちです。
いっしょの空間にいるだけで、自分もなんだかそんな気分になれます。
ましてやお話なんかできたりすると、広島へ帰ってきてからも心の中で小さな灯になって燃え続けるので、時間の許す限り、田舎者丸出しでぐいぐい挨拶しに行きます。
BREW TEAの山家さんはOHISAMAを三越伊勢丹さんに紹介して下さり、ノムさんの人生を一変させてくれた恩人ですので、いつもいの一番に挨拶にいきます。
すると近隣のブースのみなさんを紹介してくれたり、ウェルシュケーキをお裾分けいただいたり、ノムさんにとっての東京の母でどこまでも面倒見の良い方です。
そのとき一緒におられたのがROSEY CKAERYの森さんで、アイシングの勉強にイギリスへ留学経験があるそうで、アイシングとか、海外にそんな学校があるとか全然知らないノムさんは聞く話、聞く話が新鮮で鳥肌ものでした。
今回、スリーティアーズの一ノ木シェフが翻訳されたレシピ本を購入したら、サインだけでなくシェフ直筆のイラストを描いてもらったり、ブースの中を見せてくれたり、オーナーの新宅さんを紹介してくれたり、お店に誘ってもらえたりしました。
高松三越でご一緒させていただいたBRITISH PUDDINGの砂古さんは、ノムさんと同じ広島出身で今回はOHISAMAのブースと背中合わせでした。
砂古さんは英国菓子や英国料理に関する著書を何冊も出されていて、ノムさんの教科書になっています。
そんな方が大阪から出張で全日程出展されて、しかも会場でスクラッチ(粉から作っている)!
毎日、ノムさんより早く来て準備を始め、夜遅くまで翌日の準備をされている姿を見て、出張がしんどいと言っている自分が恥ずかしくなった次第です。
ブース隣でファッジを販売されていたアスウォットの青沼さんには、レジ操作のことで何度助けてもらったことでしょうか。
レジの神様が休憩に入ったときに限ってまさかの難しいレジ操作を迫られて、「青沼さーん!」と仕事の手を止めさせてしまったものでした。
そのたびに「お互い様ですし、自分たちも最初はそうでしたし、もう経験が長いですから」と言ってくれて、青沼さんの背中から後光が確かにさしていました。
差し入れ
今回、差し入れをして下さる方がおられ、涙がちょちょ切れました。
昔の上司からはふりかけ一式、宮島時代のお客様からパワーの源、エナジードリンクやカゴメ製品一式、お取引先様からは苺大福などを頂戴しました。
雨の中をお並び頂いてお買い物もして下さっただけでなく、こんなに温かい心遣いをして下さり、あらためて心から感謝申し上げます。
勘違いしないこと
このブログを書いている前日、岡山県のとあるイベントに出店しました。
駅前のアーケード商店街でしたので、主催者によりますと一万人以上の集客があったそうですから、ほぼその人数がOHISAMAのブースの前を歩かれた計算になります。
OHISAMAには、1時間に3~4組のペースでお客様が来店してくださいました。
強風で寒い中、お買い物をしに来てくださったお客様には感謝しつつ、足元を見つめ直すよい機会になりました。
英国展は英国菓子好きの方が来てくださいますから、OHISAMAにもそれなりの人数のお客様が足を運んでくださいます。
でもそれだって三越伊勢丹さんが事前に広告宣伝してくださるおかげですし、催事中も社員さんが入れ代わり立ち代わりブースに来られては、写メを撮ってXに投稿してくれるからです。
岡山でのOHISAMAが今の現在地です。
そこを勘違いしないように、廿日市のお店でこつこつと愚直にやり続けることや、公民館での英国菓子教室を開催して一人ずつお客様を増やしていくことを大切にしたいと考えています。
2025年のノムさん
繰り返しますけど、広島ではやっぱり英国菓子はまだ全然知られていないので、様々な機会を利用して知ってもらう努力を続けます。
あー、紅茶もですね。
周りはコーヒー屋さんばかりですから。
それから英国菓子職人のみなさんとお話をするたびに、ノムさんの知識の浅さが露呈してしまうので英国菓子の勉強をもっとします。
お客様にも英国菓子や紅茶に詳しい方が増えてきて、質問やおすすめを答えられなくて冷や汗をかくこともたびたびです。
今年は現地のティールームやパブを訪れたり、英国展期間中はお互いに出展されていてできない英国菓子職人さんや紅茶屋さんのお店を訪ねて、その知識や経験を学ばせていただこうと考えています。
あとは、どんなに忙しくても趣味の予定を先に入れること。
ガーデニングをするようになって、自然が好きな心穏やかなお客様が増えましたし、今だったらあちこちに芽吹いている様子に気が付くようになって、気持ちを穏やかに保てるようになりました。
ガーデニングと言えば聞こえはいいですけど、立ったり座ったり、重いものを運んだりと、ほぼ筋トレなんですけどね。
好きなサッカー観戦だって、スタジアムまでの往復と試合中の声出しがあって、家に帰ったらいつもヘロヘロです。
疲れはたまる一方です。
でも、頭がすっからかんになって新しいことを考える隙間ができるのがいいんでしょうね。
英国展に呼ばれたり、そこからいろんな販路が広がったり、労働時間を削減出来たりしたのも、そんな趣味と無関係でないと思っています。
最後に
このたびの新宿伊勢丹英国展へ、たくさんの方に足をお運びいただいたおかげで、この夏の終わりに開催される日本橋三越英国展2025にお声がけいただきました。
もっと美味しいお菓子を作れるようになって、上京したいと思います。
その際は、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
楽しみにしています。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました(*´▽`*)
書いている人

ノムさん
広島生まれ広島育ち
宮島でパン屋を創業し、現在は廿日市で英国菓子屋をやっています。
趣味はガーデニングとサッカー観戦です。
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