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日本橋三越英国展2025 その③

  • 執筆者の写真: 直 野村
    直 野村
  • 7月4日
  • 読了時間: 5分

更新日:14 分前


日本橋三越英国展2024と新宿伊勢丹英国展2025を経て、日本橋三越英国展に今年もまたお声をかけてもらいました。


PART1は8月19日(火)スタートで、ノムさんのOHISAMAはその後半23日(土)から25日(月)まで3日間の出展予定です。


出展までの舞台裏を描くことで、みなさんが英国展をもっと楽しんでもらえたらなと思って、このブログを書いていきます。


どうぞ、楽しんで読んでみてくださいね。


今日はちょっと脱線して、この1年で英国展を通じて知り合った職人さんやオーナーの方たちのお話です。



いざ、東京へ


英国展に地方から出展するということは、店を1か月も休んで製造や発送作業をしたり、出張費(交通費・宿泊費)や宅急便代(段ボール代も)などのコストがかかったり、自然災害で行けなくなる(行けたとしても去年のように、台風でスケージュールが狂って新幹線やホテルを追加で取り直したりすることも)リスクもあります。


それでも英国展に出たいと思うのは、その道の第一線を走る人たちとの出会いがあるからです。


経験の浅いノムさんにとって、そんなみなさんの話は刺激以外の何物でもありません。


一流になるには一流に触れる環境に身を置くのが近道とよく言われていますが、ノムさんにとってそれが英国展なのです。


ただ、英国展の直前はノムさん同様にみなさんも準備で忙しく店を閉められていますし、当日は営業で忙しすぎて話をするどころではありません。


終わったらすぐに撤収作業が開始されますから、のんびりと話をするのは無理です。


それに疲労困憊で1秒でも早く家路に就きたいため、挨拶できれば御の字なんですね。


そんな事情もあって、英国展まで2か月前の6月に東京へ行ってきました。



いきなりですが、旅の総括です


東京では、みなさんにとにかくびっくりするくらい親切にしてもらって、お菓子や紅茶をいただいたり、お店の中を案内してもらったり、イギリスでの生活や、どういう想いで英国菓子を作っているかなど、時間の許す限りたっぷり聞かせてもらいました。


正直に言うと、どんなに全力疾走し続けてもあの方たちには一生追いつけないと思いました。


住んでる世界が違うとさえ感じました。


だからもう、OHISAMAは逆方向に全力疾走することにしました!?


イギリスで本場のお菓子を食べたことがないとか、地方の広島でやっていることを引け目に感じるとか、実は案外とそれがいいんじゃないんかなーなんて、広島に帰って来て思っています。


サッカーの目的はゴールをして勝つことで、監督ごとに戦略があって、戦術に落とし込んでフィールドで選手が実践します。


だからチームの数だけいろんな戦い方があります。


そもそも集まっている選手の特徴が違いますからね。


なんかそれと似ている気がするんです。


ただ英国菓子の世界は勝ち負けではなく、この旅でお会いしたBREW TEAの山家さんがうまいことおっしゃってたんですけど、英国展のことを「大人の文化祭」と表現していたように、楽しみながら全員で盛り上げようとするところが、英国菓子業界にはあると思っています。


ノムさんがずっとサッカーをしてたからサッカーに例えたけど、英国菓子文化の広さとか深さとか、本質の部分は実はあんまりよくわかってません。


でも、良い仕事を選んだんだなあ、ってことだけはわかります。



代々木上原の心遣い


そういう意味では、新宿伊勢丹英国展でBREW TEAの山家さんに紹介してもらったROSEY CONFECTIONERY SUGAR ARTの森さん姉妹は、親切にもほどがある、ほど親切にしてもらいました。


英国展ではほんのちょっとだけ挨拶をさせてもらっただけなのに、セイボリーのウェルシュケーキやほろほろのファッジをプレゼントしてくれましたし、今回も突然訪ねたのに抹茶と苺ジャムのドリンク(これ美味しすぎてやばいです)やお菓子を持たせてくださいました。


お店は代々木上原にあります。


話が盛り上がって長くなり始めたら椅子をさりげなくすすめてくださったり、配達に来た郵便配達員のかたとのさりげない会話にも温かみがあって、お客様は良い人たちばかりだろうなあ、と想像できました。


さらに勉強になるからと、8月の英国展に出展される近所のTHE SALOONさんまで一緒に歩いて連れて行ってくれて、店主の藤島さんとノムさんを引き合わせてくれました。


しかも藤島さんと会うのは久しぶりだからとお菓子を手土産に。


藤島さんは藤島さんで、初対面なのに英国菓子や英国展のこと、あるいはちょっと変わった経営のことまで包み隠さず教えてくれました。


そんなこともあって、性格が雑なノムさんは森さん姉妹を追いかけるのはやめました。


そもそもシュガーアートできないし、あそこまで形の綺麗なお菓子を焼けません。


夜空に輝く星は目指しちゃいけないんです。


眺めてうっとりするくらいがちょうどいいんです。


圧倒的な差を見せつけられて自信はなくしましたが、だからこそ東京へ来てよかったです。


◆ROSEY CONFECTIONERY SUGAR ART


◆THE SALOON



次回もまた続きを書きます。


お楽しみに。




書いている人


ノムさん


広島県廿日市市で「英国菓子と紅茶のある暮らしOHISAMA」で英国生まれの古いお菓子を手づくりしたり、英国製の紅茶を楽しんでもらうお店をしています。

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