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日本橋三越英国展2025 その⑨

  • 執筆者の写真: 直 野村
    直 野村
  • 18 時間前
  • 読了時間: 6分


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日本橋三越英国展2024と新宿伊勢丹英国展2025を経て、日本橋三越英国展に今年もまたお声をかけてもらいました。


PART1は8月19日(火)スタートで、ノムさんのOHISAMAはその後半23日(土)から25日(月)まで3日間の出展予定です。


出展までの舞台裏を描くことで、みなさんが英国展をもっと楽しんでもらえたらなと思って、このブログを書いていきます。


英国展に来られた時、「あのブログを書いてたOHISAMAか」と気付いてもらえたら嬉しいです。


今日は4か月前から準備してきた日本橋三越英国展2025の3日間の様子です。



奇跡が起きる


あさ7時に会場入りし、同じフロアにある厨房でケーキの仕上げ作業を行いました。


ケーキは輸送中や場所を移動する際の振動や自重などが原因で、残念ながら潰れてしまったものも出てくるので、ドキドキしながら箱を開けて選別します。


段ボールをチョキチョキして補強材として使用したり、緩衝材をこれでもかと詰め込んでもってきたのが幸いし、破損は奇跡的にケーキの破損はゼロでした。


クロネコヤマトさん、三越伊勢丹の社員のみなさん、丁寧に運んで下さってほんとうに有り難うございました。


催事中、何百いや何千個と荷物が届くはずなので、OHISAMAだけを特別扱いしてくださいとはとても言えませんから、丁寧な仕事をしてくださったことに、ただただ感謝です。



オープンまでにすること


デコレーション用にグリーンのタイムをトッピングしたり、フルーツソースをかけたりして、完成したものは次々に売り場のショーケースへ並べていきます。


今回は売り場に台下冷蔵庫をお借りできなかったため、残りは屋上のプレハブ冷蔵庫へ持って上がりました。


持って上がるということは、また持って降りるということですから、気温差30℃を往復して運搬するのは気分が滅入りました。


ただ、良いこともありました。


スポーツドリンクやお茶が売ってある自販機を見つけて、アプリを新規登録すると最初の三本が無料になるキャンペーンをやっていたんです。


これにはほんとうに救われました。


オープンしてしまったら、飲み物がなくなったからといってコンビニとかに走れませんからね。


ちなみにノムさんが追加のケーキを取りに行って20分も帰ってこなかったのは、生まれて初めて自動販売機アプリを登録したのと、無料キャンペーンの設定や使い方に手間取ったせいです。



英国展を盛り上げるとは~その1


6月にThree Tiersの新宅さんや一ノ木さん、BREW TEAの山家さんたちとお会いした時、「英国展を盛り上げて下さいね」とお願いされていたので、自分なりにどうやったらより盛り上げることができるかを大きな頭の中の小さな脳みそで、この2か月の間ずっと考えていました。


出した答えは3つ。


答えの1つが、お客様にとって一番嬉しいことはたくさんのお店を見て、いろんな商品をお買い回りすることだから、OHISAMAでの待ち時間を短くなるようにしようと。


そのためにノムさんたちができることは、商品の陳列と会計を工夫することでした。


まず進行方向の入口側には、パッキングに時間のかかるケーキを配置しました。


パッキングしている間に、ファッジを選んでもらいながらお会計をする作戦です。


人の配置も考えました。


不器用でうっかりミスが多いノムさんはケーキや焼き菓子を取るだけの作業に専念し、手先が器用で仕事が圧倒的に早い妻と息子が商品のパッキングとお引渡しを行い、レジは超絶仕事のできるマネキンさんに完全にお任せしました。


ノムさんが他のことを手伝うと引っ掻き回すだけになるし、間違いが起きる元なので、ケーキの入った冷蔵ショーケースから一歩も動きませんでした(これはこれで大人としてどうなんだろう)。


結果、どうなったか。


レジでは1時間ごとの会計数をプリントアウトして確認することが出来ます。


1年前の日本橋三越英国展2024の約2倍(寝てた?)、半年前の新宿伊勢丹英国展2025の約1.4倍(やっと起きた?)も改善していました。


もちろんオンラインストアSUNDAY MARKETをご利用のお客様や、常連のお客様とは短い時間でも笑顔とちょっとした会話を楽しむ努力をしました。


お1人あたりの時間にすれば数十秒程度の改善なんですが、お買い回りの効率化の観点から少しはお役に立てたんじゃないかなと思います。



英国展を盛り上げるとは~その2


2つ目の答えはやっぱり欠品させないこと。


お昼過ぎや夕方、あるいは3日目に商品がなかったらお客様はがっくりして英国展なんて楽しめないですよね。


東京以外からも飛行機や新幹線に乗って大勢のお客様が来られますし、東京在住の方だって休みをやりくりしてわざわざ来られているわけですから、初日から最終日まで3日間ずっと商品があるのが理想です。


英国展では商品のお取り置きをしてはいけないルールになっていますから、そのことが意味すること、つまりお客様は商品が常にあると思って英国展に来ているんだってことを忘れちゃいけないと思うんです。


かくいうノムさんだって1年前は、早く売り切れてホッとしたり、うちって意外と人気があるのかなあと勘違いしてしまっておりました。


当時のノムさんのような考え方のお店ばかりだったら、ここまで英国展って盛り上がっていなかったと思うんです。


EARLY BiRDS MORNING CLUBさんたちのように店内調理をする出展者が朝早くから仕込み作業を行い、British Puddingさんたちのようにスコーンを提供する出展者が18時を過ぎても焼きたてを提供すればこそです。



ちなみに三越伊勢丹さんは、たくさん作ってもっと持ってきてとか、一切言いません。


英国展と言ってもやっぱり企業の経済活動。


出展者が頑張れば頑張るほど三越伊勢丹さんは儲かりますから、在庫をたくさん持って来てほしいのが本音だと思います。


でもあのかたたちは絶対にそんなこと言わないんですよねえ(笑)。


その代わり、「(職人)友だち100人できるかな?」とちゃかしてこられたり、何もお願いしなくても作業がしやすいように営業中でも備品をぱっと用意してくれたりするので、この人たちのために頑張ろうと思うんです。


なんなら隙間時間に、他店さんのいいところを一緒にディスカッションして、英国展のときだけでなく、ひろしまに帰ってからも役に立つ話をしてくださいます。


そりゃ、頑張って作って持っていきたくなりますよ。



英国展を盛り上げるとは~その3


最後は、他のお店の役に立つこと。


今回は1日早く息子が上京し、許可をいただいたお店の朝の準備風景を撮影させてSNSで発信させていただきました。


視聴される人数はたかだかしれていますが、出展者どうしならではの温かみが伝わったようであれば嬉しいです。


今回もたくさん職人友だちを作ることが出来たので、お店を訪ねさせていただいて動画撮影できたらなと思っています。



今日は営業の様子が書けませんでした。


次回、いろんなまさかについてお伝えしていこうと思います。





書いている人


ノムさん


広島県廿日市市で「英国菓子と紅茶のある暮らしOHISAMA」で英国生まれの古いお菓子を手づくりしたり、英国製の紅茶を楽しんでもらうお店をしています。


◆SUNDAY MARKET(オンラインストア)

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