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日本橋三越英国展2025 その⑩

  • 執筆者の写真: 直 野村
    直 野村
  • 2025年9月20日
  • 読了時間: 7分

更新日:2025年9月26日




日本橋三越英国展2024と新宿伊勢丹英国展2025を経て、日本橋三越英国展に今年もまたお声をかけてもらいました。


PART1は8月19日(火)スタートで、ノムさんのOHISAMAはその後半23日(土)から25日(月)まで3日間の出展予定です。


出展までの舞台裏を描くことで、みなさんが英国展をもっと楽しんでもらえたらなと思って、このブログを書いていきます。


英国展に来られた時、「あのブログを書いてたOHISAMAか」と気付いてもらえたら嬉しいです。


今日は最終回で、「悲しいまさか」と「嬉しいまさか」のお話です。



悲しい「まさか」のリタイア


3日間ある出展日の初日は、オープンギリギリまでケーキの仕上げや備品の準備をしておりました。


そのせいで、「なるようになる」と開き直ってやったのがよかったのか、レジの開設時間を間違えた以外は問題なく進行できました。


問題は二日目から。


息子が熱中症で倒れ、ホテルで静養するハプニングが発生。


商品が欠品しそうになるたびに、ノムじいさんが階段を上がって屋上のプレハブ冷蔵庫に商品を取りに行き、スクワットを一日200回以上繰り返しながら冷蔵ショーケースへ商品の補充をしたり、お客様のご注文を伺ってはまたしゃがんで商品を取り出すなど、はーもーわやでした。


1時間ごとに定期的に水分を摂る、数時間に一度はトイレ休憩をする、など事前に声掛けをするルールを徹底しておけばよかったと大いに反省しました。


充電式ポータブル扇風機や首すじに冷えピタシートを貼って暑さをしのいだ結果、英国展をなんとか勤め上げることができましたが、ノムさんはノムさんでひろしまへ帰ってから三日三晩、ひさしぶりに寝込んでしまいました。



嬉しい「まさか」の出会い


会場マップを見て、モーニングトン・クレセントのステイシー先生が来られることを知っていたので、もしかしたら会えるかもと先生の著書を東京まで持参しておりました。


お客様が途切れたタイミングで先生のブースにお邪魔すると、新しい本を販売されておられました。


東京へ着いてからずっとバタバタしていたせいで、持参していた先生の本をホテルに忘れてしまっていたので、新刊本を予約して翌日に受け取りに来ることを伝えました。


翌日、お客様が途切れた段階でぼろぼろになった先生の本を携えてブースにお邪魔すると、両方の本にすぐにサインを書いてくださいました。


無数の書き込みと折り込みマークを喜んでくれて、お店のこととか、作っているお菓子のこととか、いろいろ質問してくださって夢のような時間でした。


ひろしまにいるとネットや本からしか英国菓子情報が得られないので、英国展に出展されるような方々とお話ができるのはほんとうに貴重な体験です。


先生はOHISAMAのブースにも立ち寄ってくださって、古い英国菓子についてお話を聞かせていただきました。


ノムさんが作っているような古い英国菓子は、どちらかというと今ではもう、家庭だけで作られていることが多くなってきているそうです。


もしイギリスへ行って見たり食べたりするのであれば、歴史のあるパブやティーハウスを訪ねるといいとアドバイスしてもらいました。


先生は東京で英国菓子教室をされておられるので、いつか習ってみいたいですねー。



ウェールズから来たBakestonesのウェルシュケーキ職人アダムさんとも知り合うことが出来ました。


西荻窪にある紅茶専門店「イトチ」の伊藤さんとBrew Teaの山家さんがBakestonesのサポートをされていて、「これはチャンスじゃ」とずかずかと厨房に入っていったらみなさんが快く迎え入れてくれました。


アダムさんはウェルシュケーキの材料や種類のことだけでなく、ウェルシュケーキサンドの作り方も身振り手振りでいろいろと教えてくれて、ステイシー先生をはじめ、ますますイギリスのことが好きになりました。


10月にウェールズへ行くことを伝えると、首都のカーディフにあるカーディフマーケット内の店舗で再会することを約束してくれました。


このとき聞かせてもらったウェルシュケーキのアイデアはひろしまに帰ってからすぐ試作し、9月19日からお店で販売しています。


トラディションという言葉をよく使われていたので、奇をてらった食材を使わず、ウェールズの人でも食べてくれそうなウェルシュケーキをイメージして作りました。


機会があったら召し上がってみてくださいね。



それからベイクショップkonaさんがひろしまの尾道出身ということもあって話しかけてくださったり、いつもInstagramの写真をほれぼれしながら見ているQuangle Wangleさんとも知り合うことができました。


またあちこち旅をする理由ができました。



あやしいインフルエンサー


ちょっと話を脱線します。


今書いている英国展シリーズは、三越伊勢丹さんの社員さんたちも読んでくれているそうです。


初日だったか、二日目だったか、お客様として来てくれた超元気な社員のかたが、「ノムさんの話って面白いから、ブログを社内で宣伝しまくってるのよ」と教えてくれました。


英国展へ出展する前の普段の読者は1日30人ほどなんですが、6月に入ってすぐかな、急に1日3000人に増えたんです。


「やべー、もしかしてインフルエンサーになっちゃったかも」とウキウキしていたんですが、理由がわかってほっこりしました。


OHISAMAが好きな人か、ノムさんと個人的に知り合った人くらいしかブログに興味がないと思っていたので、お取引先様が読んでくれているのはすっごく嬉しかったですね。


そして英国展が終わった今、また元通りになりました(*´▽`*)



英国展は大人の文化祭


たくさんの荷物を一度に運ぶことのできるカーゴって、大きくて重たいから大人の男性でもまっすぐに押したり引いたりするのは意外と難しいんです。


急にまっすぐ動かせるようになったなあと思ったらたいてい、三越伊勢丹の社員さんがノムさんからは見えない死角でさりげなく手伝ってくれていました。


用度室(ショッピングバッグやごみ袋などの備品が保管されている部屋)で通せんぼをされたり、友だち100人できるかなとからかわれたり、社員食堂にセブンイレブンが入ったので利用したらいいと道順を教えてくれたりとか、仕事とは関係ないところでリラックスさせてくれました。


こんなことしてもらえたら、そりゃ頑張りますって。


お客様はお客様で、1分1秒でも早くお買い回りしたいはずなのに、商品を早くお決めになられたお客様に順番を譲ってくださったり、屋上のプレハブ冷蔵庫から商品を持って降りてきたノムさんのために自然と通路を開けてくれたときなんて、英国展に呼んでもらってほんとうによかったと思える瞬間です。


出展者さん、お取引様、お客様、みんながどうやったら盛り上がるか、それぞれの立場で自然に振舞っているからこそ英国展はいつも楽しいんですよね。



ひろしまへ帰ってきて


英国展を終えてひろしまへ帰ってくると、あの熱狂が嘘のように静かな日々が始まります。


ひろしまでは英国菓子を知っている人がまだとても少ないです。


知らないお菓子を買うのは勇気がいることですから、試食をしてもらいながらお菓子の説明を頑張ってする必要があります。


今だったら英国展の裏話を織り交ぜて、少しでも興味を持ってもらえるようにしていますが、お店に来てもらえないと話すらできないのでハードルは高いです。


その点、今はSNSがあるので自由に発信することができますから、へこたれずに英国菓子にまつわる話をお伝えしていこうと思います。


プリンやシュークリームと比べてそこはハンデですけど、Three Tiersの一ノ木さんは英国菓子には物語があるのが魅力でしょとおっしゃってくれたので、地道にコツコツ頑張ります。


そのためにも英国菓子の勉強を続けなくてはなりません。


10月にウェールズとイングランドへ出張で行ってきます。


まだ出発もしていないのに、パスポートが切れていたり、クレジットカードがロックされたり、ホテルが予約できなかったり、ノムさんらしいトラブルに見舞われています。


ついでに台風が2こ同時に発生し、ロンドンのヒースロー空港がサイバー攻撃を受けて混乱しているそうです。


ついでに経由地の香港も超大型台風が通過して500便が欠航したり、大型連休の関係で中国から800万人以上も観光客が来るとかで、乗り継ぎ時間を利用して英国菓子を探して歩く計画があやしくなってきました。


ちゃんと行って帰ってこれたらブログで報告しますね。



書いている人


ノムさん


広島県廿日市市で「英国菓子と紅茶のある暮らしOHISAMA」で英国生まれの古いお菓子を手づくりしたり、英国製の紅茶を楽しんでもらうお店をしています。


◆SUNDAY MARKET(オンラインストア)

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