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    食パンとカフェ

    薪窯パンの店

    おひさまパン工房

    SINCE 2010

  • パンを焼かないパン屋

    ある日、パンをときどきお届けしている近くの保育園から、こんなパンの注文をもらった。

    それは食物アレルギーをかかえる園児のための卵と乳製品を使わずに作るパン。

    工房にある通常の器具では混入の恐れがあるため、ボールやヘラを別に用意して手ごねで生地を作ることにした。

    お昼前に焼き上がって届けると、先生がいつもより嬉しそうに受け取ってくれた。

    夕方、先生がやってきて笑顔で教えてくれた。

     

    「友達と同じものが食べられて子供がすごく喜んでいた」

     

    そういうことだったのか。

    先生は特別な注文のパンが嬉しかったんじゃなくて、子供の喜ぶ姿を想像してニコニコしていたんだ。

    その子はいつも友達と違うものを食べて、教室の中で一人だけ疎外感を味わっていたのに、この日だけは一緒のものを食べることができて幸せだったんだ。

    パンを作ったつもりだったけど、それはパンじゃなかったのかもしれないことに気がついた。

     

     

    そんなことがあって嬉しかった反面、しばらくずっとモヤモヤした気持ちのままでいた。

    そこで思い切って近くの子育て支援センターを訪ねた。

    かつて保育園に勤めておられた先生に、現場での食物アレルギー対策について話を詳しく聞かせてもらうためだ。

    すると物事の判断力がまだ発達していない幼少期は、友達同士で食べ物の交換とか、プレゼントとか、先生が気がつかないところでしてしまうことがあるので、給食中は机をみんなから離すんだそう。

    一瞬、言葉に詰まった。

    そりゃわかるけど。

    想像するだけで辛くなった。

     

     

    宮島から廿日市へ移転してきたのは2017年4月。

    パンだけでなくランチ営業も新しく始めたせいで、宮島のときよりずっと忙しくなった。

    旬の地産食材を使った料理の評判は良かった。

    けれど通い続けてくれるお客様は稀だった。

    雰囲気の良いお店に一回行ってみたかったお客様がほとんだったと後で気がついた。

    だからお客様の名前と顔を覚えることができず、宮島では当たり前だったお客様の名前を呼んでの挨拶やお礼を言ったりすることもなかった。

    誰のために、何のために、お店をしているのかわからなくなってランチ営業をやめ、パンだけを焼くことにした。

    売り上げが減り、一緒に頑張ってきてくれた仲間を雇い続けることができなくなった。

    一人辞め、二人辞め、全員が辞められた。

    売り上げを回復しようと、柔らかいコッペパンを焼いたり、みんなに人気のある甘いパンをたくさん焼くようになった。

    お客様はすぐに増えた。

    でもどこにでもあるパン屋になっていった。

    どこにでもあるからすぐにまたお客様は減っていった。

     

     

    ところがなぜかこの頃、里帰り中の妊婦さんとそのお母さん、小さな赤ちゃん連れの親子のお客様が目に見えて増えてきた。

    聞けば、薪窯でパンを焼いていたり、地元でとれる材料でパンを作っているからなんだか安心と言う。

    それって廿日市に来たときからずっと続けていることじゃないか。

    決めた。

    パンはもう焼かない。

    これからはおひさまを焼いていく。

     

    店の名前として譲って欲しいとお願いしたら快諾してくれた、絵本「おひさまパン」の作家エリサさんは、絵本を通じて子供達を照らした。

    ボクはおひさまを通じて、一人でも多く、パンを楽しく食べられる子供達を、場所を増やしていきたい。

    やっとモヤモヤが晴れた。

  • 卵を使わない

    乳製品を使わない

    子供達を照らすパン

    それがおひさま

  • for you

    子供達と一緒に笑顔になりたいお母さんや先生へ

    地元の薪を燃料に、薪窯でおひさまを焼いています。

    食材はできるだけ廿日市のものを使い、酵母は小麦粉・野菜・果物・米こうじなど、季節の食材から起こしています。

    家族や友達と同じ場所で同じパンが食べられず、寂しい思いをしている子供達をおひさまのように照らす、卵と乳製品を使わないおひさまシリーズの中には、第1工房の「廿日市の畑」で収穫された青果を24時間以内に、第2工房の「おひさまパン工房」で生地にしなければならないもの(青菜など)があります。

    そういった商品だけは水曜日のみの販売とさせていただいています。

    あらかじめ、ご了承ください。

     

    おひさまページ:

    https://ohisamapan.buyshop.jp/

     

    *インターネット販売は、水曜日発送のみとさせていただきます。

  • THANKS TO

    HATUKAICHI CITY

    浅原農園(浅原)      ブルーベリー

    荒木さん(廿日市)     レタス

    岩本さん(廿日市)     唐辛子

    浮田さん(廿日市)     ブロッコリー 

    川口さん(廿日市)     夏みかん

    倉西さん(廿日市)     リーフレタス

    佐伯醤油(津田)      醤油

    迫田さん(佐伯)      菌床しいたけ

    杓子の家(宮島)      薪(杓子の端材)  

    新竹農園(宮島)      はっさく

    千日酢造(須賀)      酢

    チチヤス牛乳(大野)    牛乳

    中国醸造(桜尾)      酒類

    中本園芸(原)       ブルーベリー

                  薪(古くなった酒樽)

    永本建設(新宮)      薪(柱の端材)

    長本(佐伯)        小松菜

    肉の菊貞(串戸)      瀬戸もみじ豚

                  ひろしまハーブ鳥 

    畑楽ファーム(浅原)    いちご(よつぼし)

    はつかいちプラム農園(峠) プラム

    平尾さん(佐伯)      ほうれん草

    前川農園(友田)      野菜   

    桝井さん(宮内)      金柑

    満月農園(浅原)      人参(酵母用) 

    水田さん(廿日市)     みず菜    

    溝口さん(廿日市)     わさび菜

    吉岡さん(大野)      スナップえんどう  

    HIROSHIMA Prefecture

    蒲刈物産(呉市蒲刈)       海人の藻塩 

    グリュックスシュバイン(広島市) ハム

                     ウインナー

    小倉園(府中市)         広島県産ほうじ茶

    中村鶏卵(広島市)        広島県産向原農園たまご

    前田材木店(広島市)       薪

    ますやみそ(呉市)        米こうじ(酵母用) 

    Others

    アグリシステム(北海道) 小麦粉

    M's Honey(山口県)    宮島はちみつ

    平和製粉(三重県)    小麦粉

  • NEWS

    休業日

    5月は月曜日と火曜日をお休みいたします。

    10連休のゴールデンウィーク期間中も同様です。

    5月1日(水)

    「三越広島店」さんにて、パンフェスタに出店いたします。

    5月7日(火)

    「ひろしま満点ママ!!」の放送があります。

    5月12日(日)

    廿日市の「野村病院」さんにて、昨年に引き続いてパンの販売を行います。

    5月15日(水)

    卵と乳製品を使わない「おひさまシリーズ」の販売をインターネットのおひさまページでスタートします。

    食パンや酵母スコーンなどの焼き菓子など、シリーズとして種類を増やしていきます。

    週に1度だけ、毎週水曜日の発送です。

    応援のほど、よろしくお願いいたします。

     

    おひさまページ

    https://ohisamapan.buyshop.jp/

    5月26日(日)

    山口県岩国市の「iroherb」さんにて、パンの販売を行います。

    毎週金曜日

    あいプラザ内の「コーヒーショップあんず」さんにて、パンの販売を行なっています。

  • Special Bread

    食パンは愛

    この食パンの一番の思い出は、忘れもしない2010年4月12日の宮島でオープンした初日のこと。

    当時は食パンだけでやっていこうと決めていた。

    だから、菓子パンなどその他のパンは焼かなかったし、そもそも作り方を知らなかった。

    にも関わらず、焼きあがった食パンが型にこびりついて取れず、無理やり取り出そうとしてパンがボロボロになってしまった。

     

    その日を迎えるまでの1年半は、「どんなことに困っているか」「どんなことをすれば役に立てるのか」を雨の日も雪の日も島の中を聞いて回った。

    公民館で料理を一緒に作ったり、家に上がり込んだり、市役所のかたに人を紹介してもらったり、島の中のありとあらゆる場所に出かけていった。

    そうやって知り合ったかた達で狭い店の中はいっぱいだったのに、恥ずかしくて恥ずかしくて泣きそうになった。

    他に売るものがないので集まった皆さんにお詫びし、夕方に焼き直す約束をしてもう一度来てもらうことにした。

    また来ることができないかたには、島の中のことなので配達を約束した。

    けれどその夕方に焼いたパンも、また失敗。

    この世から本当に消えてしまいたかった。

    宮島のかた達は本当に優しかったから、ボロボロのパンでもいいから買う、とその場にいた全員が言ってくれた。

    しかし自分のちっぽけなプライドは、好意に甘えてそれをやっちゃパン屋としておしまい、と頑なに売ることを許さなかった。

    一番辛かったのは、お金を一人一人にお詫びしながらお返しすることよりも、その優しさに対して何も返すものがなかったことだ。

     

    それでも今日まで頑張って来れたのは、出かけているから勝手に入って玄関に食パンを配達させてくれるかた、注文したことを忘れたかたの家に配達してくれる友達のかた、一人暮らしなのにたくさん買って近所に配ってくれるかた、休業日に来られた島外からのお客様に事情を説明してくれたりチラシを渡してくれたりするかた、お客様が多い時には袋詰めを自らしてくれるかた、島外から来られたお客様に「いつでも来れるから」と順番を譲ってくれる島内のかた、パンは買われずに喋るだけ喋って帰っていくかた、自分のお店の前の壁にパン屋の看板をかけさせてくれるかた、そんなかた達に支えてもらったからだ。

     

    食パンの材料は、小麦・ヨーグルト酵母・生クリーム・練乳・バター・砂糖・塩。

    そして愛でできている。

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  • Access & Contact

    お車の場合、当店を挟んだ交差点の上下線ともUターンが可能です。

    広島電鉄「廿日市市役所前駅」より山に向かって徒歩6分。

    JR「宮内串戸駅」より東に向かって徒歩9分。

    広島県廿日市市新宮2-14-14
    11:00 - 17:00
    月・火曜日休み(4月、5月)
    0829-32-6055
  • 廿日市の森と海をつなぐパン屋を作る

    まだ地図には名前はどこにもない

    灼熱の工房

    絶えざる困難

    3年続けば紙の地図に名前がきっと載る

    10年続けば名所に必ずなる

    そしていつか街の風景になるに違いない

  • Boulanger

    パン職人

    野村 直

    広島生まれ、広島育ち。

    ルンビニ幼稚園(海の方へ移転しましたね)、五日市町立南小学校、五日市町立南中学校、広島県立廿日市高等学校、京都外国語大学卒業。

    趣味はずっと続けてきたサッカー。

    あと、パン食かな。

    休みの日もいろんなお店で新しいパンを見つけては食べ続けています。

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